小物ラヲタのラーメン日記

チューシューメン【長崎屋】@三重県津市雲出島貫町。御年83歳のチャイナ帽子を被ったお父さんが61年間も作り続けている重要文化財級のノスラーだ。厨房は同じ敷地内にある、昔使用していた現存の屋台を今も活用しており、小家を食事スペースとしている。






実は通し営業と思って来たが、16:00頃に到着時、お店は閉まっていたが湯気の跡が残っていたり、古家には茹で卵が大量にテーブルの上にあったりと、営業していた形跡があったので、今日は終了したのかと焦ったが、近所のお綺麗なお姉さんが、『17:30位まで最近は中休み的に居てないですよ。』って教えて頂いたので、関西からわざわざ来て食べられないかと思ったが、希望が生まれた。で、なんだかんだと時間が経つと、お父さんがお戻りになられた。

長い間待ってくれて悪かったねと、直ぐに支度し作ってくれた。お母さんが駐車場で1時間半待っていた事を伝えてくれていた様で、店内に入った私にお待たせしましたねと同じお声を掛けてくれた。長らく待っていた気持ちが一気に吹っ飛んでいった。少し待っている間だが、茹で卵が一個無料でいただけるという事で、殻を剥き頂きながら待ってました。






サーブされた一杯は、鶏ガラが軸となるわびさびのあるクラシカルな中華そば。たっぷりのチャーシューに蒲鉾や葱をあしらっている。




くたっとした感じだが、このスープには良くあった黄色く不規則に縮れた麺。


お世辞にもめちゃくちゃ美味いとは言わないが、初めて来た私に凄く長い時間を掛けて色々なお話を聞かせてくれた上、『売上に貢献してくれてありがとう。遠くからわざわざ来てくれて、気を付けて帰ってね』と。デポを振り続け左腕が曲がらなくなっても右腕を使って一生命懸に作り続けている姿に、なんだか感涙を咽ぶ気持ちになってしまった。短い時間で色々な歴史を語ってくれたお父さん、ホント美味かったです。

『長崎屋』
三重県津市雲出島貫町315
電話：非公開
営業時間：11:00-22:00（中休みがありそうです）
定休日：火曜日・水曜日
駐車場：あり